【コラム】「伸ばしたいけど、切りたいです。」という究極のオーダーに対して思うこと。
盛岡 本宮の美容師
イトウ ヒトミです。
今日は、おじさん美容師のひとりごとです。
３分ほどで読めますので、
なにかお仕事のヒントになるかもしれませんので、ゆるくお酒飲みながら読んでください。
「伸ばしたいけどォ～... 切りたいです。」
女性のお客さんとカウンセリングしてると、
第一声がこんなオーダーの時があります。
すこし、首をかしげながら...
「伸ばしたいけどォ～、切りたいです。」
もしくは、
「切りたいけどォ～、切りたくないです。」
こんなカウンセリングのスタートもあります。
ここで、おそらく
男として美容師をやってると
「え？ 伸ばしたいけど、切りたい？ え...？どっち...？」
と、まともに受け止めて 5秒くらい真剣に考え込んでしまいます。
こういう時って、自分の技術で解決してあげたい。叶えてあげたい。
カウンセリングしようしようと、力を発揮しようと思うほど......
「伸ばしたいけど...... え、切りたいって...... え？？ どっちやねん...... ！？？」
みたいな心境になったりしてました。過去の自分は。
こういう「え？どっち？」みたいに考えちゃうのって、解決してあげたい叶えてあげたい気持ちの延長なのは確かなのですが.......
鋏を持つ以上は、切るのか切らないのかどっち？みたいな気持ちになるのもわからなくはないです。
ここで、私は
「考えるな、感じるんだ。」
と、思いました。
私は、らんまみたいに
頭から水をかぶって
女の子になりました。
そして、こう言います。
「会いたいけど、会いたくない。」
すると、彼は
「え？ どっち？」
女の子になってみて、言いました。
「好きだけど、嫌い。」
彼は、言いました。
「いや......だから、どっち？？」
女ヒットミーは、言いました。
「アナタが、近すぎて...... 近すぎて、 遠いよ。」
「ど...... え？ どっち......
てか、どこ？
双眼鏡でも覗いてんのか......？」
女の子には、なれないけど
女の子の気持ちになろうとすることはできると思います。
たとえ、おじさん美容師でも。
私が女の子だったら、
「会いたいけど、会いたくない。」
と、言ったら
「わかる。 そういう時、あるよね～。
会いたいんだけどね、
会いたくないやつね～。
ある～。」
私が、「近すぎて遠い君。」と言ったら
「それ、ある。 めっちゃ、あるわ。
近いから遠いねんな。
めっちゃ、あるわ。それ。
近いねんな。そもそも。
だから、遠いねん。うん。
あるわ～。めっちゃ、ある。」
「伸ばしたいけど、切りたいです。」
と、言ったら......
マニュアル系のカウンセリングじゃなくて
休憩時間のバックルームのときみたいな
普通の会話をするのが楽しいと思いました。
だって、伸ばしたいけど切りたいんだもん。
気持ちを言いたかったんだもん。
気持ちを話してるだけじゃんか。
っていう。
ちなみに、
私も 伸ばしたいけど切りたいです。笑
これから、12月に向けて忙しくなってゆきます。
気持ちとタイムスケジュールに余裕をもって
さらに楽しめるカウンセリングを目指して行きます♪
明日も、おじさん美容師は
お仕事 楽しく♪頑張りますm(_ _)m
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